個人事業主がファクタリングを使うメリット・デメリット

個人事業主がファクタリングを利用するメリット5つとデメリット3つを解説。審査のポイント、利用時の注意点、他の資金調達方法との比較をまとめました。

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「個人事業主でもファクタリングって使えるの?」

結論からいうと、個人事業主でもファクタリングは利用可能です。ただし、法人と比べて利用条件や手数料に違いがあり、注意すべき点もあります。

銀行融資が難しい個人事業主にとって、ファクタリングは有力な資金調達手段の一つです。一方で、手数料の高さや利用できる売掛金の条件を理解しておかないと、資金繰りがかえって悪化するリスクもあります。

この記事では、個人事業主がファクタリングを使うメリット5つ・デメリット3つと、利用時のポイントを正直に解説します。

個人事業主がファクタリングを利用できる条件

基本条件

ファクタリングを利用するには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 売掛金(請求書)があること: ファクタリングは売掛金の買取サービスなので、売掛金がなければ利用できません
  • 事業としての取引であること: 個人間の貸し借りは対象外
  • 売掛先が法人であること: 個人への売掛金は多くのファクタリング会社で対象外

個人事業主が利用しにくいケース

  • 現金商売(飲食店の個人客売上など)
  • 売掛金の金額が10万円未満(最低買取額に満たない)
  • 売掛先が個人
  • 開業届を出していない

個人事業主がファクタリングを使うメリット5つ

メリット1:銀行融資を受けられなくても使える

個人事業主は法人に比べて銀行融資のハードルが高く、特に開業間もない時期は審査に通りにくいです。ファクタリングは自社の信用力ではなく売掛先の信用力で審査されるため、個人事業主でも利用しやすいのが最大のメリットです。

メリット2:最短即日で資金化できる

銀行融資は審査に2〜4週間かかりますが、ファクタリングは最短即日〜3日で資金化が可能です。「来月の家賃が払えない」「急な仕入れ費用が必要」といった緊急時に対応できます。

メリット3:借入ではないので負債にならない

ファクタリングは売掛金の「売却」であり「借入」ではありません。貸借対照表上の負債が増えないため、今後の融資審査に影響しにくいメリットがあります。

メリット4:信用情報に影響しない

ファクタリングは融資ではないため、信用情報機関(CIC・JICC)に記録されません。将来的に住宅ローンや事業融資を検討している場合にも影響しません。

メリット5:売掛先の倒産リスクを回避できる

ファクタリングで売掛金を売却した後に売掛先が倒産しても、原則として利用者に返済義務はありません(償還請求権なし=ノンリコースの場合)。売掛先の倒産リスクをファクタリング会社に移転できます。

個人事業主がファクタリングを使うデメリット3つ

デメリット1:手数料が法人より高い傾向

個人事業主は法人に比べて手数料が高くなる傾向があります。

利用者2社間の手数料目安3社間の手数料目安
法人8〜15%2〜9%
個人事業主10〜20%5〜12%

個人事業主の手数料が高い理由は、法人に比べて事業規模が小さく、売掛金の金額も小さいためです。

デメリット2:利用できるファクタリング会社が限られる

法人のみ対応で個人事業主は不可というファクタリング会社も少なくありません。選択肢が狭くなる分、比較検討が難しくなります。

デメリット3:繰り返し利用すると資金繰りが悪化する

ファクタリングは将来の売上を前倒しで受け取るサービスです。繰り返し利用すると「手数料分だけ売上が目減りする」ことになり、手数料負担で資金繰りがさらに悪化する悪循環に陥る可能性があります。

個人事業主向けファクタリングの審査ポイント

ポイント1:売掛先の信用力

最も重視されるのは売掛先の信用力です。売掛先が上場企業や官公庁であれば審査は通りやすくなります。

ポイント2:請求書・契約書の有無

売掛金の存在を証明する書類が必要です。

  • 請求書
  • 発注書・契約書
  • 取引先との入金履歴(通帳コピー)

ポイント3:継続的な取引実績

売掛先との取引が1回きりではなく、継続的な取引があると審査で有利です。通帳の入金履歴で複数回の取引実績を示せると信頼性が高まります。

ポイント4:売掛金の金額と支払期日

一般的に30万円以上の売掛金が望ましく、支払期日は30〜60日以内が審査に通りやすいです。

個人事業主が利用する際の5つの注意点

注意1:「個人事業主OK」を明記している会社を選ぶ

すべてのファクタリング会社が個人事業主に対応しているわけではありません。公式サイトで「個人事業主・フリーランスOK」と明記されている会社を選びましょう。

注意2:手数料の総額を確認する

手数料率だけでなく、事務手数料・登記費用などすべての費用を含めた総額を確認してください。「手数料5%」と言いつつ、諸費用込みで15%になるケースもあります。

注意3:償還請求権の有無を確認する

「償還請求権あり(リコース)」の場合、売掛先が支払いをしなかった場合に利用者が返済する義務が生じます。「償還請求権なし(ノンリコース)」の契約を選びましょう。

注意4:契約書を必ず確認する

契約書のない取引は悪質業者の可能性があります。手数料率・支払条件・償還請求権の有無などが明記された契約書を必ず受け取りましょう。

注意5:常態化しないようにする

ファクタリングはあくまで緊急時の資金調達手段です。毎月のように利用している場合は、事業の収益構造を見直すか、銀行融資・公庫融資など金利の低い方法に切り替えることを検討しましょう。

ファクタリング以外の個人事業主向け資金調達方法

方法金利・手数料スピード特徴
ファクタリング8〜20%即日〜3日売掛金必要、借入にならない
日本政策金融公庫年1〜3%2〜4週間低金利、創業融資あり
ビジネスローン年3〜18%即日〜数日売掛金不要、借入になる
クレジットカード(事業用)年15〜18%即時少額利用向け
信用金庫・地方銀行年2〜8%2〜4週間地域密着、関係構築が必要

資金調達は金利の低い方法から順に検討するのが原則です。日本政策金融公庫の融資が受けられるなら、ファクタリングよりも先に検討しましょう。

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まとめ|個人事業主のファクタリングは「最後の手段」として活用

個人事業主のファクタリング利用についておさらいします。

  1. 個人事業主でも利用可能: ただし法人より手数料は高い傾向
  2. メリット: 即日資金化・信用情報に影響なし・負債にならない
  3. デメリット: 手数料が高い・選択肢が少ない・常態化すると悪循環
  4. 審査のポイント: 売掛先の信用力が最重要
  5. 注意点: 手数料の総額確認・償還請求権の確認・契約書の確認

ファクタリングは緊急時の有力な資金調達手段ですが、手数料の高さを考えると常態的な利用は避けるべきです。まずは金利の低い公庫融資や銀行融資を検討し、ファクタリングは「どうしても急ぎで必要な場合」の選択肢として位置づけましょう。

※当サイトの情報は、特定のファクタリング会社の利用を推奨するものではありません。ファクタリングの利用に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

よくある質問

Q. フリーランスのエンジニアでもファクタリングは使えますか?
A. はい、フリーランスのエンジニアでも売掛金(請求書)があれば利用できます。SES契約やプロジェクト契約で法人から報酬を受け取っている場合、その請求書をファクタリングに出すことが可能です。
Q. 確定申告前でもファクタリングは利用できますか?
A. 開業1年未満で確定申告書がない場合、利用できるファクタリング会社は限られます。ただし、請求書と通帳の入金履歴で取引実績を証明できれば対応してくれる会社もあります。
Q. ファクタリングの利用は取引先にバレますか?
A. 2社間ファクタリングであれば取引先に通知されないため、原則としてバレません。3社間ファクタリングは取引先の承諾が必要なので、資金調達の事実が知られます。
Q. 複数の請求書をまとめてファクタリングできますか?
A. はい、複数の請求書をまとめて買い取ってもらうことは可能です。まとめて依頼することで、1件あたりの事務手数料が割安になる場合もあります。
Q. ファクタリングの手数料は確定申告でどう処理しますか?
A. ファクタリングの手数料は「売上債権売却損」または「支払手数料」として経費計上します。契約書と振込明細を保管し、手数料額を正確に記録しておきましょう。
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投資はじめナビ編集部
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